CRPは感度が高いが、特異度は低い、と言われるがその意味合いについての備忘録。
復習ですが、以下の式が重要。
感度 = 1 - 偽陰性
特異度 = 1 - 偽陽性
上の2式を言い換えてみると、以下のようになる。
感度が高い → 偽陰性が低い
特異度が低い → 偽陽性が高い
加えて、『感度は、疾患のある人』『特異度は、疾患のない人』を考えていることも重要。
感度 → 疾患のある人で、試験で陽性となる人の割合
特異度 → 疾患のない人で、試験で陰性となる人の割合
ここで、感度は高くて、特異度が低いCRPの検査値において、『CRPが高値』と出た時、
感度が高いので、『疾患のある人で陽性と出た人の割合は高い』
これは分かりやすい。しかし、
特異度が低いので、『疾患のない人で陰性と出た人の割合が低い』
この日本語がわかりにくいので、先ほどの式である
特異度 = 1 - 偽陽性
で考えると、特異度が低い → 偽陽性が高い!!
であるから、
特異度が低いので、『偽陽性が高い』
と言い換えるとわかりやすい。
つまり、
『感度が高いが、特異度が低いCRP検査で陽性』と出ても、これは
『疾患のある人で陽性と出る確率が高いが、疾患のない人で偽陽性も高い』ということを意味している。
【補足】
感度が高い試験は、偽陰性が低い為、この試験で陰性と出たら、除外診断になる。
特異度が高い試験は、偽陽性が低いので、この試験で陽性と出たら、確定診断になる。
定義編で詳しく解説↓